いきなりですが、このエントリーを読んでいる方に質問です。WordPressのテーマを仕事で作成する際に、どのようなワークフロー、制作手順でコーディング・構築・テーマ作成を進めますか?
デザインから WordPress のテーマ作成までの自分のワークフローを見直す – HAM MEDIA MEMO
北海道札幌で活動されているフリーランスのフロントエンジニア「ハム」さんのブログでこんな問いかけがあったので反応してみました。
ひとまず、自分の守備範囲から。
WEBデザイン、HTML/CSSコーディング、JavaScriptの実装(あんま難しくないヤツ)、WordPressの構築とカスタマイズ、テーマ作成、場合によってはコンテンツのライティングや写真撮影、画像補正やちょっとしたイラスト作成もやります。分業せずに、頭から終わりまで一貫して受け持つパターンが多いです。
守備範囲は広めながら、これ極めました!と言えるところがない中途半端な感じで悲し…(ちなみに一番好きなのはCSSコーディングです。JavaScriptも楽しい!)
で、実際の制作案件ではWordPressを導入することがほとんど。なんでもかんでもWPってどうよ?という話はあるのですが、実際、もう静的HTMLの作り方を忘れるくらいどっぷりWordPressに浸かっています。(や、好きなのでいいのですが。)
で、ワークフローは?
トップページのデザイン案があらかじめ出ていることが前提となります。自分で作ったり、他の人が作ったり。そしてその後の流れ。
- 要件定義、仕様策定。
- ほぼ素の状態のWordPressを構築。コンテンツを流し込んで整理。課題問題を浮き彫りにします。
- ある程度形になったところで、必要に応じてPhotoShopやIllustratorでカンプ作成やデザインパーツ追加。
- WordPrssのテーマ作成。同時にプラグインの実行テストとJavaScriptの実装を行います。
いわゆるCMSプロトタイピングの手法を取り入れています。2~4の工程をぐるぐる回しながら、クライアントや営業に確認をとって徐々に完成度を高めていく感じです。
(しかし…ヒアリングなし、当てずっぽうでトップページデザイン作ってページ構成も適当でそのままなんとなくWP構築…なんてことをやるハメになることも多いです…それはいかんハズだろ…)
いきなりテーマ作成?その前に静的ファイルを作る?
その人が持つスキルやフローによって最適解が大きく変わると思いますが、自分の場合はいきなりテーマファイル作ります。そもそもWordPressを利用することがほとんどなので、静的HTMLの出番が無いのです…JekyllとかMiddlemanとか機会があれば使ってみたいです。
WordPressの環境構築に関しては、vccwとかエレガントなものは使ってません。XAMPPで消耗しながら間に合わせてます。
固定ページ問題
コーディング時のフローで管理画面の登録フローがはいってしまうのはワークフローは、確実に手間になるのではないかと。
これはキタジマさんが僕の WordPress テーマ制作のワークフロー ( 仕事編 ) – Habakiriでも言及していますが、自分も同意です。
自分の対処方法としては、BootStrapのグリッドレイアウトで汎用的なレイアウトパターンを組むことに加え、bodyclassを利用してSassでゴリ押しすることでしょうか。
htmlにはなるべく手を加えずにBootStrapでレイアウトをパターン化し、bodyClassを接頭辞としてスコープを作りつつ、Sassでモジュール化したmixinを使いまわして活用することを意識してます。ある程度はまではなんとかなってます。
CSSが複雑になりがちですが、管理画面にhtmlを修正しに行くことに比べればいくらかマシかなと。あとはSassの使いこなしや命名規則を洗練させて、少しでもメンテナブルなCSSを目指すことも欠かせません。
フルスクラッチorスターターテーマ?
テーマの作成において
- 何もないところからスタート(フルスクラッチ)
- 既存や自作のテーマを利用してスタート
テーマをゼロから作るのか、既存のテーマを土台にしたり、子テーマを利用するフローが良いのかということですが、自分は自作テーマをベースにしてそこからスクラッチしてます。子テーマにもしてません。
自分のスキルレベルとあまりに乖離したテーマをカスタマイズしようとしても、難しくてかえって工数が膨らんでしまうという悲しい出来事が起こってしまいます…
自分のスキルレベルの変遷にあわせてテーマを乗り換える必要が出るでしょうし、そうなったらなかなか大変そう。既成テーマがずっとメンテされ続ける期待を持つのもどうかと。
それならフルスクラッチでも自作テーマでもその時点で自分が把握する範囲のものを使った方が自分の勉強にもなるし、いいかなと思ってしまいます。
ただ、自分の場合はそろそろ考え方を変えてもいい時期がきたと思っています。前述の問題点は、Habakiriならクリアできそうな気がしてます。
自分より力量が上の人が作ったテーマを勉強させてもらうことはスキルアップにつながりますし、どこかのタイミングでHabakiriを使わせてもらう考えでいます。
子テーマに関しては、親となる自作のテーマの作りこみが十分なレベルに達していなかったこともあり、見送り続けてきました。今後は機会があれば取り入れてみて、試すところから始めて見たいと思っています。
追記:2016/6/23
うーん、やっぱり子テーマは苦手だ…
まとめ
ワークフローが主題でしたが、うんちく的な部分の方が多くなってしまいました。万人に共通してこれが最適というフローはなかなか無いかもしれませんが、ハムさんやキタジマさんのエントリーは大いに参考になりました。ありがとうございました!